買い物に行って、雰囲気の良いカーテンや家具などを目にすると、センスがいいねとつい言ってしまいます。
その他にも、「君はセンスがあるね」と言われたりと、センスという言葉はちまたでもよく聞く言葉です。
このように何気なく使っているセンスですが、実は営業をする上でも、大変大きな意味合いを持っています。
多くの経営者も、優れた経営を行うには「センス」は欠かせない要因だと言います。
企業や会社の望むキーワードは、差別化であり独自性です。
このキーワードにマッチするには「センス」が必要だと言うわけです。これからも益々センスは重要視されていきます。
ここではセンスとはいったい何かを考えつつ、センスの磨き方を知って、営業活動に活かせましょう。
センスがいいと言われるけど、センスっていったい何?
センスの言葉自体を使う時と言えば、デザインに関して使うことが多いように思います。
イメージ的には、自分が見て、おしゃれとか、かわいいとか、きれいとか。
また、小学生くらいの子供たちで、大人顔負けのプレーをする子がいれば、あの子はセンスがあるね。と使ったりします。
おおむね、自分の思うグループから、飛び抜けていて、なおかつよいと感じることに関して、センスという言葉を使っているような気がします。
それならセンスとは何かと言えば、人それぞれの考えがあり、特別決まった定義はありません。
ビジネス的に、あえて言うなら履歴書に書けるものはスキルで、書けないものがセンスと言うのが一般的のようです。
なぜ「営業センス」が必要なのか
企業は、他社と同じことをしていては、長く繁栄し続けることは困難と考えています。
そこで必要なことは、差別化、独自性です。営業マンにも同じことが言えます。
会社からの指示だけをこなす営業マンでは、差別化、独自性などを意識することも難しいでしょう。
優秀な営業マンを見ると、大きな武器は、人間を見抜く力が優れていることです。
10人十色と言われるくらいですから、ワンパターでは通用しません。
そこでセンスが必要になってきます。営業センスさえあれば、相手によって臨機応変に対応できるようになっていきます。
「営業センス」は身につけていけるものか?
センスは後天的なものであると、多くの経営者は言います。
一口に営業センスと言っても、営業手法もあれば提案もあり、それぞれに営業センスを発揮する場面があります。
営業マンとしては、まずは商談相手が何を考えているのかを察する能力(センス)がなければ、前に進むことは厳しくなります。
相手が何を考えて、何に興味があるのか、何に反応しているかなどが分かるようになるには、まず自分自身に感じる力をつける必要があります。
いわゆる感性です。
感性が身につくと、相手に対する気配り、目配り、心配りが自然にできるようになり、相手から喜んでもらえます。
ひいては、営業センスも身につけることができていきます。
「感性」の磨き方
以前の私がそうであったように、何でも当たり前と思っているうちは、感性が育っていきません。
プロスポーツの選手を見て、「あの人は上手だなぁ」と言われると、プロだから当たり前だと思う。
また、料亭で食事をしていても、「この料理はおいしいねぇ」と言われると、高い料金を支払うのだから、当たり前だと思ってしまう。
このように当たり前と思っていては、相手に対する尊敬の念や感謝の気持ちが湧いてくることはありません。
大切なのは相手がどのような思いなのかを察することです。
喜怒哀楽はもちろん、きれい、おいしい、素晴らしいなどを素直に感じる自分をつくることが大切になります。
感性を磨く方法として、おすすめは、映画見たり、本を読んだり、美術館に行ったりして、「想い」について考えてみることです。
差し当たり、映画であればアカデミー賞作品を中心に見たり、本屋大賞作品を中心に読んだりするだけで、それぞれの人が持つ、悲しみや葛藤などが分かり、人に喜んでもらうための道筋が見えてきます。
「営業センス」の磨き方
営業センスがあれば、自分が学習してきたことを土台にして、その場でのヒラメキで対応していけるようになるものです。
営業手法や提案に関しても、相手によっては戦略を変えていく必要にせまられます。
以前優秀な学生からこんな話を聞いたことがありました。
日本史の論文試験では、世界史の観点から答案を出せば、君はよく勉強していると褒められるとの話でした。
この学生は、日本史の先生には日本史だけを勉強したところで認められる訳はないとの考えです。
私は、なる程と感心したものです。これをヒントに、私の考えも少し変わり、異業種交流にも目を向けて行動するようになりました。
同じ業界の営業マンが考えないヒントが見つかることもありました。
このような活動もネタ作りには最高です。またオリジナリティーを発揮できるチャンスにもなります。
色んな事を組み合わせるだけで、新鮮さ、目新しさを表現することも可能で、営業センスとして認められていきます。
「営業センス」の磨き方 まとめ
先進国に比べ後進国は、貧困問題を多く抱え、その解消には教育が必要だと言われます。
私たちは、学校で英語、数学、国語、社会、理科と教育を受けてきましたが、その事が貧困問題解消になっている実感はあるでしょうか?
教育が必要とされる一番の理由は、考える力をつけることです。
たくさんの事を学習すればするほど、自分の判断基準が広がり、最善の方法を導きだせます。
本をたくさん読んだり、能力のある人の話を聞いたりすることは、判断基準を広げる大きな手段です。
まず大切な事は感性を磨くことです。
自分自身に感じる力がなければ、どれ程素晴らしいことがあっても、キャッチすることができないからです。
感性に磨きをかけていけば、相手の気持ちを察したり、周りの状況を判断する力がついていきます。
感性に比例して営業センスも磨かれていきます。営業センスに磨きをかけて、悠々自適な気分で営業活動ができる営業マンを目指していきましょう。
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