ブレインストーミングは、意見やアイデアの出ない会議の活性化のため、複数人で会議を行い、それぞれが自由に意見やアイデアを出す目的で考えられた会議手法です。
一人ひとりが自由にアイデアを提供したり、共有することで、よりクリエイティブな発想を促進することが出来ます。
ブレインストーミングは半世紀前から存在するアイデア発想法で、今でもさまざまな場面で採用されています。早速どのような手順で進めていくかを見ていきましょう。
ブレインストーミング1 内容を明確にする
話し合う内容を出来るだけ明確に決めておきます。具体的になるほど、具体的な意見やアイデアが生まれ、実際に行動に移せる結果をもたらしてくれます。
例えば
売上を上げるためには? → 昨年対比110%の売上を確保するには?
新製品を発表するためには? → 春夏商材の新製品を5品発売するためには?
ブレインストーミング2 メンバーを集める
参加人数が多ければ10人以下のグループを作ります。ブレインストーミングのメンバーは、できるだけ立場や性格の異なる方が望ましいと言われています。
多角的な意見を集めるのは、問題解決の近道になると考えられているからです。色々な人にブレインストーミングの参加をアプローチしてみましょう。
ブレインストーミング3 司会進行役や書記を決める
中立な立場で発言できる司会進行役を決めます。意見やアイデアの出ない人を見つけては、誰々さんは、何かアイデアがありますか?と自然な雰囲気で話を振れる、心づかいのある人が理想です。
制限時間の管理も司会進行役が行います。また書記を決め、模造紙や白板に直接発言を書いたり、記入したメモを貼り付けたりする役割を担います。
ブレインストーミング4 現状の把握を共有
現状に至った理由と根拠を考え、どういった経緯で何が起きていたのかをメンバーで共有します。これは立場の違うメンバーへの理解を、深めることに役立ちます。
内容によっては、事前の頭の切り替えや、発想の転換にも役立ちます。
ブレインストーミング5 意見やアイデアを出し合う
ブレインストーミングの本質である、アイデア出しを始めます。解決すべき問題を設定し、固定概念や先入観にとらわれず、どんどんアイデアを出すことが大切です。
ここでは、質よりも量が大切ですので、正解や不正解など一切考えずに、自由にアイデアを共有するようにしましょう。
ブレインストーミングでの注意点
①他人のアイデアを批判しないことです。実現不可能なアイデアが出されることもありますが、
それを 批判してはいけません。
目的は多様なアイデアを集めることであり、そこから別のアイデアに発展する可能性がある
からです。
②質より量を意識して、意見やアイデアを集めることが大切です。後で検討する時には、
大量のアイデアが必要だからです。ただ、内容から話が脱線することのないように注意が必要です。
③アイデアを組み合わせて考えていくことが大切です。アイデアがある程度出てきたら、アイデアを
組み合わせて考えると、問題解決につながることも多いからです。
どう考えても実現不可能だったアイデアが、意外な形で生きることがあります。
④判断や決断はブレインストーミング中にしないことです。ブレインストーミングが終わった後に
まとめるのが一般的です。
ブレインストーミングの効果とは
ブレインストーミング1 さまざまなアイデアが生まれる
複数人で意見を出し合うことで、自分自身の想像を超える意見があったり、不思議なアイデアがあったりします。自由に発言できるからこそ、多種多様なアイデアが誕生します。
ブレインストーミング2 個人の能力が向上する
他のメンバーからのアイデアを聞くことにより、自分とは違う視点からの見方ができるようになります。また物事を多角的に考える力も養われます。
ブレインストーミングは個々のアイデアを出し合えることも魅力の一つですが、お互いのアイデアに刺激をもらえるという点も魅力的な要素の一つです。
ブレインストーミング3 メンバー同士の絆が深まる
1つの目標に向かってメンバー全員で何かを成し遂げることから、チーム全体の雰囲気も良くなり、まとまりができます。
お互いに協力しあい、何か新たなアイデアが生まれたときには、絆が深まったと感じられます。
【ブレインストーミング】皆でアイデアを出し合う まとめ
いつもの会議でマンネリ化を感じた時には、ブレインストーミングを導入すると、新たな発見、気付きが生まれます。
それぞれが、自由に発言できる雰囲気の中での会議は、新たなアイディアが生み出されやすくなります。違った立場の社員間での、相互理解が深まり、モチベーションの向上にも繋がります。
いつもの会議とは趣向の違ったブレインストーミングでの会議はすすめです。ブレインストーミングを取り入れて、社内の活性化を図り、自由な対話のきっかけを作っていきましょう。
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