仮想通貨に対してどのような印象を持っていますか?ゲームの道具!儲けるための手段!
私はこのような印象しか持っていませんでした。
ところが世の中の動向を見て、新たなビジネスを考えていく上では、この仮想通貨は避けて通れないものであることに気付きました。
もはや仮想通貨は、インターネット上の決済手段としてかなり重要なものになっています。なぜなら、銀行を仲介した現状の方法に比べ、仮想通貨での取引の方が格段に便利だからです。
仮想通貨が、どのようなものであるかをまずは理解していきましょう。初心者でもわかるように、簡単に全体像を解説しています。この記事を読めば仮想通貨が10分程度で理解できます。
来るべきビジネスチャンスを手に入れるために、基礎知識はしっかり身につけておきましょう。
ステップ1 仮想通貨の基礎知識
日本では2019年の法改正で、仮想通貨は暗号資産という呼び方に改められました。
しかし暗号資産といっても、今は仮想通貨がほとんどを占めています。今後は仮想通貨以外にも、さまざまな暗号資産が登場する可能性があります。
仮想通貨とは
「仮想通貨」は、実体を持たない文字通り仮想上の通貨のことです。デジタル上だけに存在しているため、簡単にはイメージできないかもしれません。
しかし、すでに仮想通貨を使って飲食物を買ったり、家電製品を購入したりと現実に経済活動が行われています。
仮想通貨を保管されている場所
仮想通貨に対して、実際に使用されている円やドルのことを法定通貨と呼びます。
普段の生活の中で、この法定通貨を財布に入れたり銀行に預けたり、またへそくりで引き出しに隠したりと、様々な方法で管理しています。
仮想通貨にも、専用の管理方法が存在します。それが「ウォレット」と呼ばれるものです。
仮想通貨の始まりは「ビットコイン」
一口に仮想通貨と言っても、現在では色んな種類の仮想通貨が存在しています。今でこそ、多くの仮想通貨が誕生していますが、全ての元になっているのは「ビットコイン」です。
ビットコインの開発段階でブロックチェーンの技術が生まれ、この技術によって不正できないシステムが出来上がりました。また特定の管理者がいなくても問題なく運営されています。
ステップ2 仮想通貨と電子マネー・クレジットカードとの違い
仮想通貨は「電子マネーと何が違うの?」という点が1番に気になるところです。
仮想通貨は実体が無いのでイメージが難しいですが、ずばり「通貨」と同じ働きをするものだと言えます。まずはこの疑問を解消していきましょう。
電子マネーと仮想通貨との違い
電子マネーは、法定通貨(円やドル)の代替手段として使用されています。従って、日本で使用する電子マネーでは米ドルと交換できません。
また日本以外で円の電子マネーを使用することもできません。
一方の仮想通貨は、それ自体が通貨なので世界中で使用が可能です。
クレジットカードと仮想通貨との違い
クレジットカードと仮想通貨の最大の違いは、支払い手数料です。
クレジットカードで支払うと、支払いを受けたお店は約3%の手数料をクレジットカード会社に徴収されます。
しかし、仮想通貨支払いには手数料がほとんど発生しません。また、お店に「ウォレット」さえあれば仮想通貨で、簡単に支払いができます。
ステップ3 仮想通貨(暗号資産)の仕組み
仮想通貨は利用者の信頼関係で成り立っているものですが、仮想通貨の仕組みを理解する上で大切なのが、『ブロックチェーン』と『マイニング』です。
ブロックチェーン
ブロックチェーンとは、取引履歴を記録した小さなブロックを、時系列につなぎ合わせて蓄積していく仕組みのことを言います。
ユーザー全員が、小さなブロックのデーターを確認することができます。この技術によって、特定の管理者がいなくても、問題なく運営していくことが可能になりました。
ブロックチェーンは、世界中のユーザーによって管理されていますので、データーの改ざんができないのです。
マイニング
マイニングとは「採掘」と呼ばれるもので、仮想通貨の取引をする際は、新しくブロックを作成し、ブロックチェーンに繋ぐという作業が行われます。
この新しいブロックをブロックチェーンに繋ぐ役割を果たすのがマイニングです。その際、取引データに誤りがないか、不正がないかを確認します。
マイニングが行われないと取引は承認されません。マイニングを成功させると、報酬として仮想通貨を受け取れるというシステムがあり、不正防止に大きな役割を演じています。
ステップ4 仮想通貨が生まれた理由
仮想通貨にはたくさんの種類があります。そして、それぞれが違った課題を解決しようと誕生しました。
ここでは、仮想通貨の始まりであるビットコインについて、仮想通貨がなぜ必要なのかを理解していきましょう。
ビットコイン誕生の裏話
仮想通貨の始まりであるビットコインは、「サトシ・ナカモト」と名乗る人物によって発明されました。今なおこの人物の正体は不明です。
この人物の発表した論文がビットコインを生むための設計図になっています。ビットコインは、ほんの9ページからなる論文によって誕生しました。
ビットコインの必要性とは
ビットコインは、現状の送金システムの問題点を解決するために考えられました。現状の送金システムは、銀行などの第三者を仲介させることによって成立しています。
しかしこの方法は、高い手数料が発生します。また休日にはシステムを使用できない問題があります。サトシ・ナカモトは、この状況をビットコインによって解決できると考えたわけです。
ステップ5 仮想通貨のメリット・デメリット
投資対象として一躍注目を集めてた仮想通貨ですが、メリットもあれば、当然デメリットもあります。ここでは仮想通貨のメリット・デメリットについて解説していきます。
仮想通貨のメリット
1 手数料が安い
仮想通貨の手数料は法定通貨より安く利用できます。
通常の金融システムでは、利用者の出金に備えて多くの現金を用意する必要があったり、金庫やATM、また各支店などの設備を用意しています。
そのため手数料が割高になってしまいます。しかし、仮想通貨ではそれらの設備も必要なく、手数料を安くできるのです。
また、海外へ送金する場合、一般の銀行では送金手数料や為替手数料などが必要であるのに対して、仮想通貨であれば少額の手数料のみで済みます。
2 いつでも取引できる
仮想通貨の取引は、24時間365日取引ができます。
株式市場では、通常平日の昼間だけしか取引できません。また、土日祝や年末年始はお休みです。為替の場合は、24時間取引できますが土日は取引できません。
ところが仮想通貨であれば、24時間365日、休むことなく取引ができます。さらに、個人間での送金や海外送金なども24時間365日可能です。
自分の生活リズムに合わせて、自由に売買・換金・送金できるのは仮想通貨の大きな特徴です。
3 少額から投資できる
仮想通貨は数百円から少額で投資できます。
多くの種類の仮想通貨が取引所で売買されていますが、取引所の多くは最低取引価格が低く設定されているため、数百円から投資することができます。
4 市場としての将来性がある
仮想通貨は、多くの人が電子マネーのように使う時代が来ると言われています。そうした将来性の高さも、仮想通貨の大きな魅力です。
すでに日本国内でも、ビックカメラ、ヤマダ電機、ソフマップ、コジマ、H.I.Sなどの一部の店舗が、ビットコイン支払いに対応しています。
このような現状だからこそ、今のうちに仮想通貨を理解し、送金や決済、投資などの形で使ってみて、仮想通貨がどういうものであるかを理解しておくことが重要なのです。
仮想通貨のデメリット
1 価格の変動が激しい
価格の変動が激しいことは、「価値の保存」の上では最大のデメリットと言えます。
価格変動が大きいということは、利益が期待できる面もありますが、同時に損失を抱えてしまうリスクもあります。
仮想通貨に慣れていない初心者であれば、まずは少額での投資で、変動幅に慣れる経験が必要です。
2 ハッキングの可能性がある
仮想通貨の取引所はハッカーの攻撃を受けやすく、過去に資産が流出した事件がありました。
セキュリティーも強化されており、決して頻繁に起こることではありませんが、仮想通貨も現金と同じように盗難や紛失の危険性があることを理解しておく必要があります。
3 法律による規制
仮想通貨は雑所得にあたり、税金が高いとされているものの、まだまだ法整備が追いついていないのが現状です。
歴史の浅い仮想通貨は日本だけの問題ではなく、G7やG20とも協議されながら、今後も法規制が変更されていくと予想されています。
ステップ6 仮想通貨の種類
「ビットコイン」「イーサリアム」「リップル」など、仮想通貨には、現状1000種類以上あると言われています。
また、それぞれの仮想通貨によって仕組みも異なるため、主要な仮想通貨の理解を深めることも必要です。
アルトコインについて
仮想通貨には、大きく分けて「ビットコイン」と「アルトコイン」が存在しています。
これは単なる名称にすぎません。
ビットコインが最初の仮想通貨であり、ビットコインを元にして作られた他の仮想通貨のことを総称して「アルトコイン」と呼んでいます。
「アルト」というのは「代替」という意味を持つ「alternative」に由来します。
以下のサムネイルはアルトコインです。
アルトコインの筆頭「イーサリアム」について
数あるアルトコインの中でも、大きな存在感を有しているのが「イーサリアム」です。
ビットコインが送金のための仮想通貨であるのに対して、イーサリアムはアプリケーション開発のための仮想通貨です。
このように、全ての仮想通貨にはそれぞれ違った目的を持っています。
ステップ7 仮想通貨の始め方
仮想通貨を始めるには、まず取引所で口座を開設する必要があります。
4つの手順を踏めば取引の準備が完了します。
①本人確認書類などの必要書類を準備します。
通帳など銀行口座に関する書類
本人確認書類(通常下記から1種類)
・マイナンバーカード
・パスポート
・在留カード
・特別永住者証明書
・運転経歴証明証
・住民基本台帳カード
仮想通貨購入のためのお金を入金する口座と、顔写真付きの本人確認書類が必要になります。ただし、取引所によっては別の書類が必要になる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
②取引所で手続きをおこなう
必要書類が準備できたら、取引所の公式サイトで口座開設に必要な項目を記入して手続きを行います。
本人認証のためにメールアドレスや電話番号が求められます。間違えて登録すると取引所からの連絡を受けられないので慎重に行いましょう。
必要書類と登録事項に問題がなければ、各取引所の指示に従って取引開始できます。
③銀行口座から取引所に日本円を入金
取引所に口座を開設できたら、銀行口座から日本円を入金して仮想通貨を購入するための資金を用意しましょう。入金方法は3つあります。
・銀行振込
・コンビニ入金
取引所によって手数料が無料になるのがクイック入金です。取引所と提携している金融機関の口座を持っていれば利用できますので、クイック入金に対応している銀行口座を登録することをおすすめします。
④仮想通貨を実際に購入する
銀行口座に入金すれば、取引所か販売所で仮想通貨を購入できます。
取引所では、売りたいユーザーから取引所を仲介して購入することができます。販売所では、そのまま仮想通貨の購入が可能です。通常は取引所で購入する方が安く購入できます。
ステップ8 初心者におすすめ 仮想通貨取引所3選
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyer(ビットフライヤー)は、大手金融機関よりも強度の高い暗号化技術を実現させています。
その結果、仮想通貨取引所対象セキュリティ調査で世界No.1も獲得しています。
※ Sqreen 社調べ。2018年1月発表、世界140の仮想通貨取引所を対象に調査
複数のメガバンクや企業が運営会社に出資しており、資金面にも安心して取引できます。
ビットコインをはじめ17種類の仮想通貨を1円から取引できるという特徴があり、仮想通貨取引をより手軽に始めることができます。
コインチェック
Coincheck(コインチェック)は、マネックスグループ(東証1部)を親会社に持つ取引所です。
「マネックス証券」と同じ母体を持つためセキュリティレベルが高いという特徴があります。
国内仮想通貨取引所でアプリダウンロード数No.1の実績があり、Coincheckのアプリは使いやすく、初心者でもかんたんに仮想通貨の購入ができます。
また、積み立てや貸仮想通貨のサービスも提供しているので、色々な稼ぎ方に挑戦することもできます。
わずか『500円』から仮想通貨を買うことができるため、リスクなく始めたい初心者にはピッタリです。取り扱い通貨数も国内最多の17種類を誇っています。
DMM Bitcoin
DMM.com証券を運営するDMMグループのノウハウや知識があり、万全のセキュリティを誇っています。レバレッジ取引の取扱いは国内No.1であることも特徴のひとつです。
また取引アプリも充実しているため、仮想通貨取引が初めての方でも簡単に操作できると評判になっています。
ステップ9 よくある質問
仮想通貨とは何ですか?
「仮想通貨(暗号資産)」とは実体のない電子データ資産で、文字通り仮想上の通貨のことです。法定通貨(円やドル)のように、国が管理しているものではありません。
安全確保のため、すべての資産はブロックチェーンという仕組みで、不正が行われないよう管理されています。インターネット上での送金や決済に用いられ、世界中の取引所で仮想通貨の売買が行われています。
仮想通貨は何に使用されていますか?
仮想通貨はブロックチェーンの仕組みで、所有権の移動を行うことができます。そのため決済に利用することが可能です。
実店舗やウェブサイトなどでは、仮想通貨を利用したショッピングが行われています。また、仮想通貨を利用することで、海外送金を割安な手数料で行うことができます。
仮想通貨はどうやって稼ぐのですか?
仮想通貨の稼ぎ方は「現物取引」「レバレッジ取引」「ポイントサイト」「積み立て投資」「貸仮想通貨サービス」「PoS通貨の保有」などがあります。
現物取引
値上がりで利益を出すオーソドックスな稼ぎ方です。
レバレッジ取引
レバレッジとは、証拠金を口座に預け入れ、それを担保にすることで証拠金の何倍もの金額を取引できる仕組みのことです。
ポイントサイト
T-POINTとビットコインの交換サービスのように、電子ポイントを仮想通貨と交換できるサイトで仮想通貨を入手する方法です。
積み立て投資
毎月決まった額を積立し、安定して仮想通貨を入手していく方法です。
貸仮想通貨サービス
自分の保有する仮想通貨を貸し出すことで利益を得ることができます。
PoS通貨の保有
PoSシステムの仮想通貨を持っているだけで、所有している仮想通貨の量や期間に応じて報酬が入ります。
仮想通貨を購入するなら何がいいですか?
仮想通貨おすすめ銘柄
1位:ビットコイン(BTC)
2位:イーサリアム(ETH)
3位:リップル(XRP)
4位:ビットコインキャッシュ(BCH)
5位:エンジンコイン(ENJ)
仮想通貨は何がすごいのですか?
仮想通貨は、円やドルのような法定通貨と違って、管理する政府機関(中央銀行)がありません。そのため安全確保については、ブロックチェーンの技術を使っています。
過去から現在に至る仮想通貨の取引データをユーザーの誰もが見れるようになっています。世界中の多くの人の監視によって、データを簡単には改ざんできないように仕組まれています。
その結果、仮想通貨の偽造や盗難などの不正を防ぐことができます。また、24時間365日いつでも取引できることも仮想通貨のすごさのひとつです。
まとめ:仮想通貨の全体像を把握しよう
今回は仮想通貨の全体像がわかるように、特徴や仕組みを初心者向けに解説しました。
ブロックチェーン技術は、すでに仮想通貨以外でも使用されています。金融関係はもちろん、土地登記、資産管理、医療情報などますます幅広く使用されると見込まれています。
今後私達の生活に、なくてはならないものになる可能性は非常に高いと言えます。
仮想通貨を持つとはどういうことなのか?仮想通貨のウォレットを持っている?など実際に理解するためには、経験してみることが必要です。まずは取引所を選び、ビットコインやイーサリアムの人気コインを少額から始めてみましょう。
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